Dialpad 導入企業インタビュー | 株式会社笑農和さま

Dialpad 導入企業インタビュー | 株式会社笑農和さま

こんにちは!
Dialpad マーケティングチームです!

今回の導入事例インタビューは、株式会社 笑農和(えのわ)さまです。

 笑農和さまは、「スマート水田」をビジョンに掲げ、ITの力で農業を変えていくことに尽力されている企業です。主力事業である水稲農家向けスマート水田サービス「paditch」により、米作りのハードルを下げ、人口が減少する高齢化社会においても稲作が持続可能な産業になることを目指しています。

 本日は代表取締役社長の下村豪徳さまに導入経緯や利活用について伺いました!


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笑農和さまのDialpad Point

「田んぼに行っているメンバーも、サポートから転送された電話をそのまま受けることができていますし、私自身もトラクターの中にいながらDialpadだけで打ち合わせや営業をこなしたり。働き方がガラっと変わりましたね。」

「外にいながら代表電話の状況を確認できる点も素晴らしいです。」

 「サポート担当がパソコンで電話を受けても、「ちょっと倉庫に在庫確認に行きます」と、
スマホにパッと切り替えて話しながら行けます。」

「今日も朝8時に留守電が入っていてその内容がテキストで送られてきたので、
読んでそのまま社員に転送しました。そういうところで業務効率が上がっています」

「ITの専門家だとか問い合わせ窓口を介さなくても、
自分たちで勉強会を開いてみんなが一律に使いこなせるようになっていく。
これは素晴らしいと思います。」

----笑農和さまでは、どのような事業を行っているのでしょうか?

テクノロジーを活用して、「農業を変える」をテーマに事業を行っています。国が今推奨している「スマート農業」の中でも、我々は「スマート水田」をビジョンとして掲げています。主力プロダクトである「paditch(パディッチ)」を使えば、水位と水温を測定し、遠隔操作で水門を自動開閉できるようになります。こうした最新技術を活用することで就農のハードルが下がり、米作りが若者憧れの職業となることを目指しています。

農水省の統計によれば、「多くの農家さんが70歳以上になると何かしらの理由で農業を辞めていく」というデータがあるんです。お米を作る農家さんの平均年齢は、現時点で68.8歳。ですからこの先5〜10年で多くの方が辞めていくでしょう。そう考えると、今後はひとり当たりの平均作付け面積がかなり広くなり、現状のやり方では米作りを維持できなくなるという社会課題があります。

我々が着目している「水の管理」は、これまでずっと手作業で行われてきました。しかし、作付け面積が今後増大するのが目に見えている中で、同じように手作業で続けていくのは不可能です。また、水位や水温の管理が稲の品質に影響を与える重要な工程なので、そのノウハウをテクノロジーに落とし込んで解決していこうと取り組んでいます。

近年は兼業で、土日だけ農業をやっている方も多いです。そういう方が「paditch」を使えば、平日職場にいても遠隔で水位や水温を制御できるようになります。

 ----とても便利なプロダクトですね。下村さん自身がもともとIT企業に勤められていて、その知識を農業に活かされたんですよね。

そうです。IT企業でエンジニアとして働くかたわら、農家である実家の経理を手伝うことになったとき、「これからはITを取り入れて、農業を変えていかないといけない」と思い、笑農和を創業しました。今は弟が実家の農業を継いでいるんですけど、東京ドーム約3個分の面積をひとりで見ている状況なんです。そうした現場の大変さを肌で感じながら、農家目線で生産者の悩みを解決することを心がけています。

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----ありがとうございます。では早速ですが、Dialpadの導入に至った背景を教えていただけますか?

もともとのきっかけは「新しい電話番号を取得してサポートセンターを立ち上げたい」という思いでした。ただし、当初から「場所にとらわれない働き方」ができるようにインフラを整えたいと思っていました。というのも、サポート業務は、知識さえあれば事務所に来なくてもリモートでできる業務ですから。

今年2月、色々とソリューションを検討していたタイミングで、たまたま知人の事務所を見学する機会がありました。その会社が既にDialpadを導入していたんです。それで「使い勝手はどうか」と実際に見せていただき、これは良いソリューションだなと感じました。

 ----他社のソリューションとも比較・検討されていたなかで、Dialpadのどんな点が気に入りましたか?

「ボイスを取り扱う」コンセプトというか、単なる電話としてだけでなく、音声コミュニケーションそのものを新しくする、データとして活用していく、そういう設計で作られていることが気に入りました。あとはDialpadが今後サポートセンター向けの機能を拡張するという話を聞いて、そこにも期待しつつ。

また、今うちは事務所の半分がコワーキングスペースっぽくなっていて、フリーアドレスにしているので、基本的にデスクに固定で何かを置く発想では考えていなかったんです。「Kill the Deskphone」というDialpadのコンセプトとも一致してるかもしれないですね。今後はリモートで、プロジェクトごとに参画するメンバーを増やしたいとも考えていましたから、そういう点でもDialpadは相性が良さそうでした。

Dialpadの機能について詳しく知るうち、結果的に「サポートセンターだけに使うんじゃなくて、全社で導入したほうがいいな」という判断に至り、今はパートを含め12名の社員全員がDialpadを使っています。代表電話にかかってくる電話は全部Dialpadで取れるので、リモートで働いている開発メンバーにもそのまま転送できるようになりました。

 ----実際に導入されてみて、どんなことを感じましたか?

 もともと在宅勤務は取り入れていましたが、従来の電話では外部へ転送できなかったので、一旦用件を確認して、チャットで用件を伝えて、折り返しかけたりしていました。そこがDialpadでそのまま転送できてスムーズになりました。田んぼに行っているメンバーも、サポートから転送された電話をそのまま受けることができていますし、私自身もトラクターの中にいながらDialpadだけで打ち合わせや営業をこなしたり。働き方がガラっと変わりましたね。

外にいながら代表電話の状況を確認できる点も素晴らしいです。私が出なくても、Dialpadの画面上で「いつ誰が誰と会話したか」が見られるので、「このタイミングでこのお客さんからかかってくるのは何でだろう?」と思うことがあれば、社員に聞かなくても確認できます。今まで見えなかったところが「見える化」されました。

あと、農家さんは農作業で忙しいので、作業中に何か思うことがあっても電話で問い合わせてこない方もいらっしゃるんですよ。実はそれがサポートセンターを作った理由のひとつなんですけど、ワンシーズンの作付けが終わってから「どうでしたか?」と聞くと、溜まりに溜まった不満ポイントを爆発するかのように話されることがあるんです。それを防ぐためにサポートセンターを開設し、日頃からお節介なくらい電話をかけるように変えました。おかげで満足度の向上にもつながっています。そこにDialpadが活きていて、会話ログも全部取れています。将来的にはその会話データが全部テキストに変わり、キーワード分析をかけて改善に役立てて・・・などの展開をイメージしています。

----導入前には予想していなかったことはありますか?

導入後に「これはいいな」と気付いたのが、ボイスメッセージの文字起こし機能です。今日も朝8時に留守電が入っていてその内容がテキストで送られてきたので、読んでそのまま社員に転送しました。そういうところで業務効率が上がっています。今までは事務の誰かが用件を文字に起こして、みんなに確認していた。それがDialpadならすぐ判断できるので、すごく便利ですね。

文字変換の精度もそれなりに良いと思います。もちろん、さらに良くなるに越したことはないですが、今は高齢の方が富山弁で喋るときに変な変換になってしまうくらいです(笑)。多少意味がわかりづらくても、ボタンを押せばすぐ音声を聞けるので、それで確認すれば今のところ十分かなと思います。また、今後サービスが拡張されて、全ての通話の文字起こしがされる予定ということなので、それが楽しみですね。これまでのように議事録を取る必要もなくなりますし。

あとスマホからパソコンへの切り替え、パソコンからスマホへの切り替えもDialpadの強みじゃないですか?例えばサポート担当がパソコンで電話を受けても、「ちょっと倉庫に在庫確認に行きます」と、スマホにパッと切り替えて話しながら行けます。とても便利です。

 ----導入時に苦労されたことは何かありますか?

 導入してすぐのタイミングで、一度Dialpadさんに勉強会を開いてもらったんですけど、全社員が受けられませんでした。一部の社員が受けて、それを残りの社員に共有したんですが、そのときに全機能がうまく伝わってなかったようで、操作の習熟度が人によって違っていたんです。そこで一度自分たちで勉強会を開催して、改めてみんなで使い方を共有し合ったら「あれ、そんな使い方できたんですか」みたいな話が出てきて、それで再確認できました。

UIとして、こうしたツールの中では非常に扱いやすいと思います。リテラシーが高くしっかり使い込んでいける人とそうでない人、あるいは情報を受け取り損ねた人で、最初は扱いに差が生じてしまいましたが、ITの専門家だとか問い合わせ窓口を介さなくても、自分たちで勉強会を開いてみんなが一律に使いこなせるようになっていく。これは素晴らしいと思います。

 ----今後のDialpadに期待することとしては?

 やっぱり今後実装予定の新しい機能ですね。とくに期待しているのはサポートセンター向けの機能の充実で、相手の感情を分析したり、上司が割り込みできたり、個人個人の評価がレポーティングされたりといった機能の部分。

----ありがとうございます。最後に、御社の今後の目標をお聞かせください。

「農業を変えていく」が事業テーマなので、弊社が提供している遠隔でできる水の管理など、そういったテクノロジーを活用した農業を世の中のスタンダードにしていきたいです。弊社のある富山、北陸地方だけでなく、全国にお客様がいらっしゃいます。さらに日本全体にアグリテック、「スマート水田」を広めていきたいです。昔からある農業を新しい形に変えていく、という視点で、Dialpadの従来からある電話の形を変えていく、というビジョンに相通ずるところもあると思っています。

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----本日はありがとうございます。今後ともお付き合いどうぞよろしくお願い致します。

Dialpad is the phone system designed for the way you work